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【第5回】汚染の「運び屋」は誰だ? 絵の具と野菜に忍び寄る影

PFAS会話
アスファルト君
博士! 前回、ボクが工事で削られて「粉」や「泥水」になった時が危ないって聞いたけど……。
その泥水が川に流れたら、お魚さんたちがかわいそうだよね。
みず博士
そうじゃな。

しかし、影響を受けるのは魚だけではないんじゃ。
実は、川の水は田んぼや畑の 「農業用灌水(水やり)」としても使われているじゃろ?

もしその水がPFASやマイクロプラスチックに汚染されていたら、どうなると思う?
アスファルト君
えっ……まさか、ボクたちが食べる野菜にも入っちゃうの?
みず博士
その通りじゃ。

特にウリ科の植物や、水分をたっぷり含む野菜などは、根っこから汚染物質を吸い込んで、実の中に蓄積してしまう可能性があると報告されているんじゃよ。

欧米では、灌漑(かんがい)用水の汚染が原因で、マイクロプラスチックが検出されたトマトが販売禁止になった例もあるほどなんじゃ。
アスファルト君
トマトが販売禁止!?
ボクの泥水が、知らないうちに食卓の野菜まで汚していたなんて……。
みず博士
汚染を広める「運び屋」は他にもおる。

私たちが学校で使う水彩絵の具や塗料の多くは、微小なプラスチック(合成顔料)でできておるんじゃ。

この粒子が、アスファルトから出た毒をスポンジのように吸着し、高濃度の汚染物質として川や農地へ運ばれていく……。

下水処理場でも回収できないほど小さいため、防ぐのが非常に難しいんじゃよ。
アスファルト君
お魚だけじゃなく、お野菜まで……。
ボクたちの食べ物全部が危ないじゃないか!
博士、どうすればこの連鎖を止められるの?
みず博士
もちろんあるぞ!

その鍵は、汚泥をただの「汚れ」ではなく、法律に基づいた「廃棄物」として正しく扱うことにあるんじゃ。

次回は、意外と知られていない「泥水の法律」について教えようかの。
※本連載の内容は、一般社団法人 日本環境創生協会の調査・研究に基づく独自の見解です。