【第6回】ただの「泥水」じゃない! 3つの毒を持つ「混合汚泥」の正体 PFAS会話 アスファルト君 博士、なんだか話が難しくなってきたよ……。 ボクが削られて出る泥水には、結局何が入っているの? 『廃油』なの? 『アルカリ』なの? それとも『PFAS』なの? みず博士 ほっほっほ、混乱させてしまったな。 結論から言うぞ。その泥水は、 これら3つが合体した『廃油と廃アルカリの混合汚泥』という非常に厄介な廃棄物なんじゃよ。 整理して説明しようかの。 みず博士 ① まずは「廃油」の顔 アスファルトを固めているのは ストレートアスファルトという『油分』じゃ。 削られた粉末が水に混ざると、その油分比率は5%を超えることもある。 法律では廃油が5%を超えると、ただの泥ではなく『廃油まじりの汚泥』として扱われ、普通の処分場では受け入れられなくなるんじゃ。 みず博士 ② 次に「廃アルカリ」の顔 アスファルトの材料や、道路の下にある路盤の性質上、削った時の泥水はpH9から、時にはPH10を超える強いアルカリ性を示す。 これは目に入ると失明の恐れもあるほど強いもので、そのまま川に流すことは法律で固く禁じられておる。 みず博士 ③ そして「PFAS(ピーファス)」の顔 さらに、製造時に使われた界面活性剤などの影響で、がんのリスクがあるPFOSやPFOAが含まれている。 当協会の分析では、国の指針値の2.6倍もの数値が検出されたこともあるんじゃ。 アスファルト君 うわぁ……『油』と『強いアルカリ』、さらに『PFAS』のトリプルパンチだね。 だから現場で適当に流しちゃいけないんだ! みず博士 その通り。 この正体を正しく理解し、適切に処理する責任は工事の 元請業者(排出事業者)にある。 この『3つの顔』を隠して、ただの泥水として処理することは、未来の環境への裏切りなんじゃよ。 ※本連載の内容は、一般社団法人 日本環境創生協会の調査・研究に基づく独自の見解です。 連載 第7回へ >