【第7話 決定版】魔法の粉と「1100℃」の約束 ― 毒を大気に逃がさないために PFAS会話 アスファルト君 博士! ボクから出た泥水をイオンリアクションで「きれいな水」と「脱水ケーキ(泥の塊)」に分ける方法はわかったよ。 でも、その残った「毒の塊」はどうすればいいの? 燃やしてしまえば消えるの? みず博士 それが一番恐ろしい事態を招くんじゃ。 温度が足りないと、有害物質は分解されずにガスとなって煙突から大気に放出され、広範囲に拡散してしまうと環境省も注意を呼びかけておる。 せっかく水から取り除いても、空を汚してしまったら意味がないからの。 アスファルト君 空まで汚しちゃうなんて……。 じゃあ、工事現場で出た泥をそのままリサイクルして、また道路の材料にするのは難しいのかな? みず博士 いい質問じゃ。 建設リサイクルとして汚泥を再利用する場合、さらに厳しい基準が求められる。 単なる焼却ではなく、 1400℃以上の超高温で焼き固める(焼成処理)ことで、ようやく安全な資源として生まれ変わることができるんじゃ。 これだけの高温で処理して初めて、未来の子どもたちに胸を張れる「資源循環」と言えるんじゃよ。 アスファルト君 1100℃で無害化、1400℃でリサイクル……。 正しい知識と技術がないと、「負の連鎖」は止められないんだね。 博士、ボク、なんだか責任の重さがわかってきたよ! ※本連載の内容は、一般社団法人 日本環境創生協会の調査・研究に基づく独自の見解です。 連載 第8回へ >