【第8回】私も「運び屋」だったの!? 水彩絵の具さんの告白 PFAS会話 アスファルト君 博士、ボクの話ばかりになっちゃってごめんね。 隣にいる水彩絵の具さんも、なんだか元気がなさそうだよ……。 水彩絵の具さん ……そうなの。 私がみんなを楽しくさせる「色」だと思っていたのに、博士の話を聞いてショックを受けちゃった。 ボクの正体も、実はマイクロプラスチックだったんだね。 みず博士 そうなんじゃ、絵の具さん。 君の鮮やかな色の粒(合成顔料)は、水に溶けやすく加工された nm~μm(ナノ〜マイクロメートル)単位の微小なプラスチックなんじゃよ。 あまりに小さすぎて、下水処理場という「ふるい」をすり抜けて、そのまま海まで行ってしまうんじゃ。 アスファルト君 えっ、あんなにきれいな色が、海を汚す原因になるの? みず博士 それだけではないぞ。 絵の具さんの中にも、実は PFAS(界面活性剤)が含まれていることが分かってきたんじゃ。 この微小なプラスチックは有害物質を吸い寄せやすい「毒のスポンジ」になり、そのまま魚や、川の水を使う農作物の実へと入り込んでしまう……。 フランスでトマトが販売禁止になったのも、こうした背景があるんじゃよ。 水彩絵の具さん ボク、学校で子供たちに洗われるたびに、毒を海や畑に運んでいたの!? 「濁った水だから流していいよ」って言われてきたのに……。 みず博士 教育の場では「ゴミを捨てるな」と教えながら、絵の具の廃液(染色廃液)をそのまま流しているのが日本の現状なんじゃ。 しかし、アスファルト君と同じように、君も 「正しく分けて、正しく処理する」ことで、またみんなに愛される存在に戻れるんじゃよ。 ※本連載の内容は、一般社団法人 日本環境創生協会の調査・研究に基づく独自の見解です。 連載 第9回へ >