連載で見る10回目PFAS

HOME | 連載で見るPFAS | 連載で見る10回目PFAS

【第10回】道路と学校、つながる法律の輪 ― 「排出者」としての重い責任

PFAS会話
アスファルト君
博士、水彩絵の具さんの話を聞いてびっくりしたよ。

道路の工事現場も、学校の図工室も、抱えている問題は同じなんだね。
水彩絵の具さん
そうね……。

私は女の子だから、きれいな色でみんなを笑顔にしたいけれど、法律のことはよくわからなくて。

私たちが流す水は、法律ではどう決まっているのかしら?
みず博士
いい質問じゃ。

実は、アスファルト君の「切削汚泥」も、絵の具さんの「染色廃液」も、事業活動に伴って生じる 「産業廃棄物」という扱いになるんじゃよ。

そして、これをどう処理するかを決める 「排出事業者」としての責任は、どちらも非常に重いものなんじゃ。
アスファルト君
ボクの場合は、工事を引き受けた 「元請業者(請負業者)」が責任を持たなきゃいけないんだよね?
みず博士
その通り。

廃掃法では、工事で出た不要物は元請業者の責任において、適正な廃棄物情報を把握し、処理業者に伝えなければならんと決まっておる。

そして驚くべきことに、学校などの教育施設から出る絵の具の廃液も同じなんじゃ。

この場合の排出事業者は、学校を管理する 「国や自治体」になるんじゃよ。
水彩絵の具さん
えっ、学校の先生や自治体の人たちが、私を捨てる責任者なの?

でも、みんな水道でジャブジャブ洗って流しちゃっているわ……。
みず博士
そこが大きな問題なんじゃ。

法律では 「何人もみだりにゴミ(不要物)を投棄してはならない」と厳しく定められておる。

公共の道路を作る時も、子供たちを教育する時も、目に見えない汚染物質をそのまま流すことは、法律違反であるだけでなく、未来への「負の遺産」となってしまうんじゃよ。

だからこそ、発注者や自治体は、適切な処理費用をあらかじめ予算として計上する義務があるんじゃ。
アスファルト君・水彩絵の具さん
道路も学校も、まずは大人たちが「これはゴミなんだ」って正しく認めることから始まるんだね!
※本連載の内容は、一般社団法人 日本環境創生協会の調査・研究に基づく独自の見解です。